※一個人の一体験としてお読みください。
(初めて子供が手足口病になり、明日は良くなるだろうか、この先どうなるのだろうか、と不安に思いながら日々過ごしました。もちろんこのような症状は、個人で全く異なるものだと思いますが、少しでも誰かの不安の解消になればいいなと思い記録してみました。)
遊びに来てくれた子のお母さんから、遊んだ次の日にラインが送られてきました。
子供二人を寝かせつけ、シャワーを浴びてすっきりした時でした。
「うちの子が手足口病になっちゃった!もう遅いかもしれないけど、家の中消毒して!ウサコちゃんにうつらないことを祈ります!」
汗がブワッと吹き出しました。
「これは・・・かかったな。」
再度シャワーを浴び直して、すぐに手足口病について調べました。
・潜伏期間 3〜5日
・発症 3〜5日目
・症状 熱、口内炎、手足の発疹
・ピーク 発症から3日目
・1週間ほどで自然治癒
ふむふむ。
これをうちの場合に当てはめてみると、
- 日曜日に一緒にお菓子を食べたり、濃厚接触をしていた子供達。
- お友達が、翌日月曜日に手足口病を発症。
- 日曜に感染したとして、潜伏期間が3〜5日。
- ということは、早くて3日後の水曜日に発症・・・
発症するかもしれない日まで、あと二日・・・。
発症するかどうかドキドキしながら過ごすくらいなら、知らない方が良かったかもしれない・・・。
と思いつつも、マスクをしたり、息子をできるだけ遠ざけたりと予防もできたので、やはり知っておいて良かったのかもしれない。(息子は結局うつりましたが)
いろんな事を考え過ぎて、その夜は眠れませんでした。
2日間、何も変化なく過ぎました。
娘もいつも通り元気で、これはうつらなかったのかも!と希望を持ち始めました。
しかし、接触から3日目の朝、始まりました。
娘が泣きながら起きて言ったのです。
「ママ、歯がいたいよ。」
ウサコ、それは歯じゃなくて、たぶん口内炎だよ・・・
手足口病発症1日目
「ママ、歯がいたいよ。ウサコがちゃんと歯磨きしなかったから歯が痛くなったよ。」
そう泣きながら訴える娘の姿に、心が痛くなりました。
そして口の中をスマホのライトで照らしながら見てみました。
口の上の方に4、5個の赤い点々がありました。
ほっぺの内側には口内炎のようなものがありました。
手足口病を発症してしまいました。
何が食べられるだろうか、事前に用意しておいたゼリーやアイスクリームは食べるだろうか。
娘に聞きます。
「パンと、ヨーグルトと、牛乳!」
それいつもの朝食だけど食べられる?!
娘はパンをパクパク食べました。
親がなんだか優しい、なんでも食べさせてくれるぞ!と気付いた娘は、普段はお菓子の時間にしか食べない、ポテトチップスを食べたがりました。
口内炎の時に食べると痛いのでは?!と心配しながらも少しあげると、これもパクパク。
あれ?意外と軽症なのかな?よく食べる娘に安心しました。
夕方になり、娘は発熱しました。
38度を超えていました。
しかし、食欲はあるようで、よく食べる娘に喜んで、娘の要求のままに、私は娘の好物のお菓子やジュースを与え続けてしまったのです。
その結果、2杯目のジュースを一気飲みした後、お腹が痛いと言う娘。
夫が来て、娘を抱っこしてあげた瞬間、娘は嘔吐しました。
これは完全に母親である私の失敗でした。
いつどんな時でも、一気食べはしない。
特に体調不良の時には、食べられるものを少しずつ!
基本を忘れていました。
全身にかぶってしまった夫は、一瞬フリーズしたのち、シャワーへ。
吐いて大泣きしている娘を預かると、その瞬間、娘は二回目の嘔吐。
私も浴びてしまいました。
手足口病になったかもと知った時から、うつらないようにと細心の注意をしてきた私たち夫婦。
手洗いマスクを徹底して、時には手袋もして。
ですが、一瞬にしてこれ以上ないほどの濃厚接触をしてしまい、むしろ清々した気分になりました。
これはうつってしまったな、ということは、もううつるかどうか悩む必要はない!
そのあとは、バスタオル、ハイター、アルコールを用意して床などを掃除。
着ているものも全員脱いで洗濯、着替え。
と、ここに来て、大人二人の着替えが足りない事に気付きました。
私たち夫婦のパジャマのストックは、各々2着!
つまり1着汚れると、残りの1着を着るわけですが、これが汚れたらもう1着が乾くまで次がない!
私たちのパジャマは子育てにおいて不足している!
という事実に夫婦で気付いた瞬間でした。
後日、無印良品に行き、パジャマを買い足しました。
夫は、吐いた場合は重症の場合があるらしいよ!と一緒に片付けながら心配してくれましたが、たぶんこれは、食べ過ぎ飲み過ぎです・・・すみません。
食べてくれたものはほぼ外に出ていきました。
なんとか寝かしつけるも、娘は夜中に何度か泣いて起きました。
夜泣きの始まった息子と互いに起こし合い、二人の泣き声が響き渡る一夜を過ごしました。
発症1日目
・発熱あり
・口内炎少ない
・食欲あり
・体の発疹少ない
・嘔吐二回。
手足口病発症2日目
二日目も、口が痛いと泣きながら起きました。
口の中を見てみると、白い口内炎がいっぱいできていました。
一つでも痛いのに、横に並んで3つも4つもあって、とても痛そうでした。
手足に赤くて小さいぶつぶつも出始めました。
熱はまだ38度台でした。
リビングに布団を敷いておくと、テレビを見ながら寝ていました。
食欲はまだ少しあり、アイスクリームを少し食べました。
ストローで、リンゴジュースと牛乳と水も飲めていました。
発症2日目
・発熱あり
・口内炎多い
・食欲ややあり
・体の発疹少ない
手足口病発症3日目
機嫌の悪い一日のスタートでした。
ただ熱は下がっていました。
口内炎は舌の先にも数個できて、口の横も赤いぷつぷつができました。
手足のぶつぶつが一気に増えました。
肩から手のひら手の甲まで、足の甲、踵
手足以外にも、腰回りや背中にもできていました。
ただ、体のぶつぶつに関しては、痛みや痒みはなさそうでした。
口の痛みだけを訴えていました。
3日目の夕方には口の痛みがピークになったようでした。
ゼリー食べる?
「おいしくない!」
甘いヨーグルト食べる?
「おいしくない!」
プリン食べる?
「おいしくない!」
桃缶おいしいよ!
「食べたくない!」
用意して渡してみるも、どれもこれも拒否!
永遠と口をつけた食品の処分と食器洗いが続きました。
今回は発症する前に、手足口病にかかるかも!と知っていたので、インターネットで事前に食べられそうなものを調べていろいろ用意したのですが、完全に仇となった気がしました。
たくさん出してみるも、拒否が続くだけでした。
そもそも、娘は普段からゼリーは好まず、甘いヨーグルトとプリンは気分で食べる、という感じでした。
この時、唯一食べられたのは、アイスクリームでした。
少量でしたが、食べられたので安心しました。
飲めていた牛乳と水も、夜になると、口が痛いと言って飲まなくなりました。
その後、夜はぐっすり寝ていました。
娘は普段、熱がある時と、鼻水が出ている時、夜中に何度も起きますが、今回は、鼻水などの風邪症状は全くなく、熱と発疹だけだったからか、熱が下がったあとはよく眠れている様子でした。
発症3日目
・発熱なし
・口内炎多い
・食欲なし
・体の発疹多い
・アイスクリームだけ食べられた。
手足口病発症4日目
朝の機嫌が少しだけ良くなっていました。
口の中を見ると、口内炎が減っていました!
牛乳と水もまた飲めるようになりました。
さらに、さつまいもを柔らかく煮てペーストにしたものを食べました。
あとはアイスクリームを少し。
そして夜、お惣菜のコロッケを大人用に用意していると、
「コロッケたべたい!」と娘。
実は娘は普段コロッケが苦手で食べないのです。
それが今、しかも揚げ物なんて口内炎の時に痛そうなのに、今!?
痛くて泣くのではと心配しましたが、とても食べたがるので小さく切ってあげました。
すると、
「おいしい!!」
「もっとコロッケ!もっとコロッケちょうだい!」
と、ここに来てコロッケ食べられるようになった娘。
口の痛みも大丈夫そう!
ただ、初日の失敗(食べさせ過ぎ)に注意して、最終的に全部で1個半のコロッケを食べて終了。
コロッケが食べられるならもう大丈夫だ、と夫婦で安堵しました。
発症4日目
・発熱なし
・口内炎少ない
・食欲あり
・体の発疹多い
手足口病発症5日目
機嫌良く起きました。
「パンと、ソーセージと、牛乳!」
と、いつもの朝ごはんをリクエストしてきました。
時々、お口痛い、と言いながらもどれも少しずつ食べられました。
お昼はラーメンを食べたい!とリクエスト。
口内炎にしみそう!!と心配になりながらも、あげると、
「おいしい!!」とほぼ袋ラーメン一人前完食。
夜は昨日の残りのコロッケを食べました。
手足のぶつぶつは少し減っている感じでしたが、まだ残っていました。
発症5日目
・発熱なし
・口内炎ほぼない
・食欲あり
・体の発疹少ない
手足口病発症6日目
すっかりいつも通りに起床。
蒸しパン食べたい!とリクエストあり。
息子の夜泣きに寝不足なのもあり、若干作るのが面倒だったのですが、何度も言ってくるので作りました。
小麦粉、お砂糖、ベーキングパウダーをよく混ぜて、水を入れて蒸すだけなのですが、少しでも栄養を摂って欲しかったので、
カボチャのペースト、お豆腐、牛乳を追加して蒸しました。
これもパクパク食べました。
お口も、もう痛くない!と言っていて、口内炎はしっかり治ったようでした。
のぞいても見当たりませんでした。
体のぶつぶつはまだありました。
発症6日目
・発熱なし
・口内炎なし
・食欲あり
・体の発疹少ない
手足口病発症7日目
普段進んで食べない野菜を欲しがりました。
ブロッコリー食べたい!もっとブロッコリー!
手足口病を発症してから、好きなものを、食べられるものを、と与え続けてきていたので、
野菜はあまりあげていませんでした。
そのせいか、本能的に野菜でしか得られない栄養を欲しているようでした。
ブロッコリーやにんじんをたくさん食べました。
いつもバランスの良い食事を考えて作って、必死に子供の口に運んでいましたが、
子供は必要になったら自分から食べるものなのだな、と実感しました。
娘は、炭水化物、タンパク質、ビタミン類を、順番にしっかり欲しがり自ら食べていました。
子供はお腹が空いたら食べるし、体に必要なものを自分から食べる。
手足口病は、子供の生きる力について、私に教えてくれました。(もうなってほしくはありませんが。)
発症7日目
・発熱なし
・口内炎なし
・食欲あり
・体の発疹とても少ない
手足口病発症8日目以降
日常に戻りました。
体のぶつぶつが完全に消えたのは、10日目くらいでした。
そして息子へ
娘が発症して1週間。もう良くなったね、と夫婦で安堵した頃、生後半年の息子が手足口病を発症。
夜泣きがひどかった日に、発熱して発症していたようです。
こちらも完全に発疹が消えるまで10日間くらいかかりました。
まとめ
こうして、娘が発症するかもしれない、と怯えながら過ごした潜伏期間から、娘の発症、息子の発症と続いて、1ヶ月弱を経て、我が家の手足口病は終わりました。
二人とも、
発熱(38度台2日間)、口内炎、発疹と始まり、3日目を堺に、
解熱、口内炎の回復、発疹の消失、とたどりました。
1週間で通常の生活を送れるようになり、発疹は10日ほどで完全に消失。
発熱は発症者の3分の1にしか見られないようですが、ほぼ典型的な手足口病だったと思います。
息子とはなるべく違う部屋にしたり、お風呂を分けたりしましたが、寝室は一緒だったからか結局うつってしまいました。
これなら始めから一緒にかかった方が、終わりが早くてよかったかな、と思いつつも、同時になったらなったでやっぱり大変かな、と。
どっちがいいのでしょうね。
子供が病気になると、元気でいてくれたらそれでいいと、毎回強く思うのですが、元気になって数日も経つと、野菜も食べて!早くお片付けして!とすぐ元に戻ってしまいます。
時々この記事を読み返して、優しい気持ちを取り戻したいと思います。
子供は元気が一番!